旧室生村 上笠間阿弥陀如来磨崖石仏(再訪)
以前にもこのページで紹介した事の有る旧室生村、「上笠間阿弥陀如来磨崖石仏」、小原墓地まで行ったのだからと再訪して来た。 昨日紹介の小原墓地から笠間川沿いに車で下ること4〜5分、最近出来た新道の橋を渡らず旧道を進むとすぐ看板が目に入り見逃す事は無い。 笠間川左岸こんもり茂った木立の根元、笠間川に面して大きく張り出した花崗岩崖に磨崖石仏が刻まれて居る。...
View Article旧室生村 下笠間阿弥陀磨崖石仏(再訪)
序でにと、昨日の上笠間磨崖仏から笠間川沿いに下ること約10分足らず、下笠間の磨崖仏にも再びお目に掛かって来た。 やっぱり、三脚なしの横着もんでは、何度撮っても碌な写真は撮れないけれど・・・ 昨日の上笠間より笠間川沿いに県道を車で南下すること5〜6分、右手に新しく出来た橋が見える。 前回来た時には確か建設中だった磨崖仏専用の参道橋、この奥の鬱蒼とした緑の中、苔生した大岩壁に刻まれて居る。...
View Article旧室生村大野 善正寺の石仏
旧室生村大野、融通念仏宗「法林山善正寺」境内に立つ石仏さん達。 近鉄大阪線を挟んで室生中学校に面する善正寺は開けた小さな境内の寺、本堂脇には多くの石造物が並んで居た。 その中央には自然石に刻まれた三種の石仏群・・・・・ 中でも目を惹くのが中央にある尖った三角石に刻まれた三体地蔵石仏・・・・脇にも妙な形の双体地蔵石仏。...
View Article旧室生村大野 海老坂の北向地蔵
室生大野から三本松に向かう旧道の峠道に手厚く祀られて居る地蔵石仏さんです。 近鉄「室生口大野駅」を出てガードを潜り、線路に沿いトンネルと同じ東向きの急な峠道を約200mも進むと、右手に北向の簡素な覆屋が有り、中にこの地蔵石仏が祀られて居る。 高さ約1.3mの舟形光背を持ち、南北朝期の特徴を持つ蓮台に載る像高約1mの地蔵菩薩立像。 線彫りの円頭光を戴き右手錫杖、左手宝珠の定形地蔵。...
View Article旧室生村 大野の大黒天磨崖仏
室生「大野寺」の、あの大弥勒磨崖仏に隠れるように有る大黒天の磨崖仏。 大野寺より見ると大磨崖の前を流れる宇陀川が大きくヘアピンカーブに蛇行、大磨崖の裏に隠れる辺り、川岸斜面に突き上げる様に立つ柱状節理岩に刻まれて居る。 屹立する柱状節理の中央岩の高さ5mぐらい、見上げるほどの位置に高さ2mばかり、上部に隅取りの有る角型を彫り下げ、中に蓮の葉に立つ大黒天を刻み出して居る。...
View Article旧島ヶ原村 大瀬の地蔵磨崖石仏
三重県「旧島ヶ原村」、木津川上流部の大瀬を見守る様・・・、巨岩に刻まれた地蔵磨崖仏。 国道163号線が京都府最東端の南山城村を越え、三重県最西端の旧島ヶ原村に入って直ぐ、木津川に掛かる橋を越した左手、笹薮を掻き分け木津川本流河岸に出ると、流れの中央辺りに岩を噛む大瀬が音を立て流れて居る。 飛び石伝いに中洲に渡り、石友さんの教え通り大瀬に向かった巨岩を覗き込むと小さな地蔵磨崖仏。...
View Article旧島ヶ原村 西念寺の石仏
旧島ヶ原村の名古刹「正月堂」の直ぐ近く、天台真盛宗「島王山西念寺」境内に立つ阿弥陀石仏。 西念寺は簡素な山門奥に大きく聳える三重県最大のカヤの木が有る事でもよく知られて居る。 カヤの巨木越しに見える本堂、その向かって左手、鐘楼脇に一人独立して立って居る。 総高124Cm、舟形光背を背に蓮台に立つ、右手Okサインの来迎印阿弥陀如来立像を中肉彫りで刻み出して居る。...
View Article伊賀市内保(うちぼ) 西音寺の笠塔婆
伊賀市の北端、滋賀県甲賀市と県境を接する、旧阿山町内保の西音寺に有る笠塔婆。 伊賀上野の中心街より北に約15km強、玉滝より甲賀甲南町へと里山を走り抜ける県道133号線、三重県側最終集落の内保は傾らかな丘陵地域の棚田斜面上に軒を並べる鄙びた小さな集落。...
View Article名張市葛尾 弁財天線刻磨崖仏
木津川支流の一つ、名張川に注ぐ笠間川合流口、左岸岩壁に刻まれた弁財天磨崖仏。 ここは三重県名張市と奈良県山添村との境界辺り、この山腹の葛尾集落はかって一つの集落で有ったろうに現在県境が集落の真ん中で引き裂いている。 そんな三重県側葛尾集落への進入路が磨崖仏の背をかすめて通っている。 弁財天磨崖仏は川岸に露出した高さ約2m程の花崗岩に像高約1.1mの弁財天立像を線彫りで刻みつけて居る。...
View Article伊賀市玉滝 普賢院の六地蔵石幢
旧阿山町、玉瀧神社と境内を一にする普賢院に佇む六地蔵石幢。 伊賀と甲賀を結ぶ街道の要所、その四差路近くに玉瀧神社への参道が伸び突き当りの急な石段を登ると、山腹の玉瀧神社の境内となる。 境内は広く拓け、神社と寺が段違いで同居・・・・・・明治維新の廃仏毀釈の波から難を逃れて旧い姿を彷彿とさせて呉れる ちょうどその境界辺りには神木の巨杉が鐘楼を従え、そんな事知るもんかと言わんばかりに聳えて居る。...
View Article伊賀市瀧 瀧不動磨崖仏
青山高原西側裾野、滝集落「熊野三所神社」奥の院、行場の滝岩に刻まれた不動明王磨崖仏。 木津川の源流域に建ち並ぶ滝集落の外れ、上切橋で右折、奥院川を遡ると対岸に「熊野三所神社」を見、更に奥へ詰めると「瀧の権現さん」と呼ばれ、神木が聳える滝行場がある。 奥院川を流れ落ちる滝は「三筋の滝」とも呼ばれ、落下する滝の奥壁に不動明王が刻まれている。...
View Article伊賀市 下友生(しもともの)辻の石仏群
伊賀市郊外、下友生(しもともの)でたまたま出遭った石仏さん達。 下友生は、名阪国道友生ICを降りて直ぐ、木津川支流、久米川右岸の田園域に軒を連ね、旧態をよく残す古い集落。 集落外れに友生神社が有り、在所道を挟んだ大日堂への参道脇に古石仏が並び立てられて居る。 中でも中央の二石仏、向かって右側は錫杖、宝珠の定形地蔵だが、他方左手の石仏は見たことも無いような珍らしい意匠で僕の目は釘付け・・・・。...
View Article伊賀市 西山の十三体磨崖仏
棚田の連なる西山集落の外れ、民家の軒先に磨崖の多尊石仏が有る。 その昔、山城、信楽方面から伊賀に抜ける御斎峠、その直下、西山集落に古い石仏が有ったとしても何の不思議も無い。 棚田を潤す小さな小川沿い、元、ここには廃寺になった寺でも在たのだろうか???、小石仏や五輪塔の残欠などが一緒に並べられて居る。...
View Article伊賀市西高倉 村境の地蔵石仏
前回紹介、西山集落と東隣り村、西高倉集落の村境に立つ地蔵さん。 地図で確認してみると西高倉域内に有りますが、いずれにしても「村の外れのお地蔵さん・・・」。 二本の杉木立の根元、三角ニギリ状自然石に鏨痕の残る舟形光背を彫り沈め、単純素朴な地蔵立像を刻み出して居る。 まん丸幼顔に三等身・・・・・、まるで「おさげと花と地蔵さんと・・・」を地で行くような愛らしさと佇まいです。 撮影2013.3.5
View Article奈良市北村町 覆い懸け民家
奈良市の南端近く、京都府旧加茂町当尾地区と境を接する北村町で見かけた覆い屋懸け茅葺き民家。 岩船寺から柳生方面に抜ける近道、県道47号線沿いの奥入り山斜面に大きな屋敷を構える庄屋クラスの民家だろう?? 何の資料の持ち合わせも無いが、大きい大和棟の主屋に、L字型に配した大きい切妻屋根の納屋が建って居る。 まだまだ充分住めそう佇まいながら、閑散と静まり返っている・・・・・。...
View Article三重県旧大山田 炊村(かしきむら)の覆い懸け民家
三重県伊賀市郊外、旧大山田村炊村(かしきむら)で見掛けた覆い懸け民家。 木津川の支流、服部川右岸、水田地帯の真っ只中に特徴ある棧瓦の箱棟を載せた赤いトタンの覆い懸け屋。 程なく黄金に染まる稲田に白壁土蔵と錆色の赤が程よいコントラストを醸し出して居る。 一方、目を移すと黒いトタンの覆い懸け屋・・・・ こんな景観がいつまで見られる事やら・・・・しかし炊村とは意味ありげな地名です。 撮影2013.8.14
View Article旧加茂町北小谷 阿弥陀磨崖仏(おかめ地蔵)
旧加茂町の南部山中、奈良県境に接する当尾地区は浄瑠璃寺や岩船寺との古寺と共に、石仏の里として全国的にも知られて居ますが、木津川岸の岩壁に刻まれた磨崖仏の事は地元民でも知らない人が多いほど・・・・。 おかめ地蔵と呼ばれるその磨崖仏の存在は知っては居たものの、場所の特定が出来ずに時だけが過ぎていた。 そんな折り、石友さんが場所を確定、行ってきたと言うので僕もおこぼれに預かり、訪ねて来た。...
View Article旧阿山町川合 地蔵半跏石仏
伊賀郊外、里山棚田地域の古い埋め墓に置かれた石仏さん達。 旧旧阿山町庁舎より、諏訪方面に抜ける市道近くの小さな丘に在り、申し分無い程の景観を独り占めにできる。 道路脇に車を停め、斜面をスタスタと登ればこの景観・・・・・、石仏好きには望んでも得られない景観。 六体地蔵を両脇に、小さな石造物も寄せ集め、中央には物珍らしい地蔵半跏像がある。...
View Article山添村三ケ谷 多聞寺のショート地蔵
山添村三ケ谷集落、多聞寺境内脇の簡素な祠に安置されて居る地蔵石仏。 名阪国道、神野口IC下車、三ケ谷集落、在所道の小さな峠を越えた村外れ、明るく開けた境内に本堂と集会所が並び建って居る。 境内脇、小高い墓地の入り口、小さな祠に窮屈そうに祀られて居る。 地蔵石仏は大和文化圏では良く見かける像高70cmぐらいの定形地蔵立像。 室町後期の特徴そのまま・・・・、光背に銘があり、大永二年(1522)の造立。...
View Article大阪府枚方市長尾 菅原の茅葺き民家
大阪府最東端、我が山城、京田辺市と境を接する枚方市長尾に聳え建つ、大きな茅葺き大和棟。 家挌を示すような、黒壁横長の長屋門が主屋を隠して伺うことが難しい。 旧街道に沿う様に造られた土塀の一角より見た一枚・・・・長大な棧瓦箱棟の上には見事な二本の避雷針。 両袖を棧瓦の落棟とし、向かって右棟には煙出し館。 正面は茅葺きのまま残しているが背面は既に覆い懸け屋根に成って居る。...
View Article