昨日と同じ観音院、その朽ち果てた境内に残された石仏さんたち。
先ず一体は境内への入口、石段を登りきって右手、崩れかけた築地塀脇に立つ地蔵立像。
先端の丸い舟形光背を背負い、一見二重蓮弁に見える分厚い蓮座の上に立つ定形地蔵立像。
転倒した事でも有るのか?ちょうど首根っこで断裂、訪れ手を合わす人もなく、コケがまとわりついて居る。
総高1m足らず、室町期の中型地蔵石仏・・・。
一方すっかりアバラ家と成ってしまった本堂脇、寺僧墓には二体の石仏。
一体は半ば倒れ、境内に繁茂する笹竹に埋もれるように寝転ぶ阿弥陀如来立像。
高さ約1m、放射光を線彫りで刻みだした幅の広い舟形光背を負い、 像高65cmの来迎印阿弥陀立像を刻み出し、室町後期の造立。
足許まですっかり枯葉に埋もれて気の毒な地蔵石仏。
この石仏もやっぱり幅の広い舟形光背を持っています。
高さ約80cm、像高約60cm足らずの定形地蔵立像・・・やっぱり室町後期の造立でしょうか・・・・。
みすみす寺と共に朽ち果て、山野に還ってしまうのは、ちょっと忍びないような・・・
撮影2012.11.16