近江八幡市 安養寺址石造五重塔/他
道路脇、広がる湖東田園地帯を背に忽然と建つ五重石塔。 近江八幡市の南端、JR東海道新幹線が田園地帯を切り裂く、東海道本線「篠原駅」のすぐ近く、国道477号線脇の小さな空き地に五輪塔や小石仏と共に立つ。 この地には元、「安養寺」という天台寺院の古刹が在った様ですが、信長の焼討ちに遭い、現在地名にその名を残している。...
View Article近江八幡市篠原 荘厳寺の地蔵石仏/他
先日の安養寺址に程近い荘厳寺境内に立つ塔婆風の石仏さん。 JR東海道本線篠原駅より西へ約200m、産土神「上野神社」の隣地に荘厳寺がある。 「荘厳寺」は旧安養寺と同じく「上野神社」の神宮寺で、天台寺院だったようですが、江戸初期に浄土宗へ転宗したと言い、境内にもその面影を偲ばせる古石仏が残されて居る。 山門を入って左手、庫裡前の植え込脇に特徴のある背の高い、石塔婆様地蔵石仏が立っている。...
View Article近江八幡市 安養寺墓地石仏
先日、一昨日に引き続き安養寺関係の石仏さん。 一昨日の五重石塔から四辻を越え僅か100m程東、集落に隣接するように安養寺墓地が有り、古い石造物が一群れ並び立てられている。 中でも六字名号板碑を挟み左右にそれぞれ一体づつの阿弥陀石仏。 中でも向かって左手の阿弥陀坐像は大きな蓮座の上に坐し、中型ながら肩張り、肘張りも力強く鎌倉期の像容を偲ばせ、目を惹く。...
View Article大津市 安楽律院の石仏
昭和24年、放火により殆どの建物を無くした境内方隅に佇む三体の石仏。 比叡山裾、千日回峰行で名を馳せた故酒井雄哉高僧が住職を務めた「飯室不動堂長寿院」前から、安楽谷に山道を歩くこと10分足らず、小さな谷を越えると正面に閑静な山門が見える。 江戸時代、戒律主義を唱えた僧、妙立、霊空ら安楽律一門が叡山の三魔所といわれる飯室谷に住んだのが始まりと伝える。...
View Article守山市 副林寺の宝塔/他
湖南、守山市の湖岸に近い副林寺境内に並び建つ、二基の石造宝塔が建っている。 旧野洲郡下最古の歴史をもつ寺院と言われる「副林寺」は、木浜集落の真ん中辺り、集落を縦断する旧道脇に狭い境内があり、山門が道路とくっつく様に接して居る。 もとは野洲に在った「最澄(767-822)」が開いたといわれる古刹ですが、例に漏れず戦国時代に焼け落ち、後この地に再興された様です。...
View Article野洲市 千原神社の宝塔、佛法寺の宝筐印塔
野洲、井口町「佛法寺」 とその同境内に建つ「千原神社」に残された二基の石塔。 野洲川右岸、兵主大社に程近い井口集落の中程に並び建つ寺院と神社・・・・勿論明治までは同一だったのだろうが??・・・・どことも同じくで現在寺の名と神社の名は別々に成っている。 しかし境内は仕切りの無い同一境内で誰が見ても明治の神仏分離で不自然に成っていることが一目瞭然。...
View Article守山市 東門院の石塔/他
守山市、「東門院」に残された石造品。 JR守山駅の北西約800m、旧中山道の町並みに埋もれる様に建っている。 最澄が鎮護国家の道場とした叡山三千坊の「東門」にあたるためこの名称が付けられたとも、坂上田村麿呂の伝承のように「皇城」の「東門守護」から付けられたとも伝えられる名古刹です。 そんな古い歴史を持つ寺に相応しく、境内南端隅に、木立を背に三古石塔が建っている。...
View Article野洲市 苗田神社の仁王塔
野洲市 苗田神社に残された仁王塔と呼ばれる七重石塔。 苗田神社は以前、勧請縄でも紹介した事のある神社、「せせらぎの里」と呼ばれる水田農村集落の真っ只中に在る。 石塔の場合は十三重塔が大部分を占めると思っていたが、この付近では意外にも十三重以外のものにお目に掛かる事が多くて驚き。 笠石は上層部で欠損が目立つ他はほぼ完存・・・各層の屋根上部に上層の軸部をつくりだす。...
View Article近江八幡市大房町 邇々藝志(ににぎし)神社の石塔/他
近江八幡市大房町、邇々藝志(ににぎし)神社境内に在る五層石塔と妙な形の地蔵尊。 この画像はグーグルビューなので分かり易いと思いますが・・・市街を抜け、西へ向かう県道26号線を道成り、湖岸穀倉地帯の真ん中に初めて表れる集落。 集落は小さな農村集落でこの辺りのどこでも見られるような鄙びた佇まい、そんな集落の中程に、この難しい名前の邇々藝志(ににぎし)神社が鎮座している。...
View Article日野町 金剛定寺三層石塔
湖南、日野町の古刹、金剛定寺の三層石塔。 誰の目にも古刹であることが一目瞭然の佇まい・・・ 金剛定寺は日野町中心街より西へ約6km、農作地帯の小高い丘に軒を並べる中山集落の中程に建つ。 金剛定寺は、聖徳太子が建立した四十八院のうちの一院で、現在 天台宗の寺院。...
View Article京田辺市飯岡 冬の名残の木津川堤
やっと春めいてきた我が散歩道、散歩途中に一転俄かに雪雲が流れ出し・・・・ 瞬く間に空が真っ暗になり、雪がチラチラ・・・・ 見慣れた景色は、いつもと全く違う顔を見せだした。 対岸の山にも雪雲が流れ出し、もう山手は雪が舞ってるような・・・・・ 黒雲はますます厚くなり、散歩途中の僕の足は当然の様に早足になる。 思いもせぬような速さで冷たい雪が顔を突き刺し付近の景観をモノトーンに変えていく。...
View Article草津市 新浜町の茅葺民家
滋賀県湖南、草津市近江大橋東詰め近くに一軒残った茅葺き民家。 琵琶湖岸、矢橋帰帆島をすぐそこに見る緑豊かな農村地域・・・しかし交通アクセスが良く、都会化の波が押し寄せ、のどかな農村風景が残る地域も少なくなって来た。 大きい瓦屋根の田舎建家が居並ぶ中、もう相当疲れ果てた茅葺き民家が残ってた・・・ 大きい入母屋屋根にトタンの棟押さえを被せ略式化・・・...
View Article東近江市 能登川町の茅葺き民家
琵琶湖東岸、能登川町に残る茅葺き民家。 旧能登川町は琵琶湖に注ぐ愛知川と大川に挟まれた水郷穀倉地帯・・・・そんな一面の田園地帯に幾つもの農村集落が軒を連ねている。 そんな集落の一つで見付けた茅葺き民家・・・・・この民家はどうも奥入り、周りに建物が建ち込み、撮影ポイントがこの方向だけ。 下屋を棧瓦葺きとし、上に入母屋茅葺き屋根を載せてるが・・・もう随分草臥れ果てている。...
View Article東近江市 能登川町の茅葺き民家-2
前日紹介の茅葺き民家の直ぐ近くにも、もう一軒・・・・・ 集落本通りから脇道に入った家並に紛れる様に・・・・ 茅葺き屋根の民家が大屋根に雪を残していた。 東近江の民家らしく破風には、しっかり前垂れ飾り・・・。 裏庭にはふきのとうも顔を出し、春を待ちわびてる様でした。 撮影2012.11.2
View Article能登川町 川南町茅葺き民家
前回に同じく能登川町、集落は変わって愛知川左岸彦根市とは愛知川を境に接した集落の茅葺き民家・・・・。 建物自身が新しいのか?それとも維持管理が良いのか??、茅葺き屋根民家ながら真新しくも見える。 このあたりは雪が多いのか庭木にもしっかり菰巻がしていて雪国風情。 一般民家とは思えず、豪農上級農家だったのだろうか?? 大きい入母屋茅葺き屋根に棧瓦の棟飾り。...
View Article彦根市 本庄町の茅葺き民家
愛知川右岸、彦根市最南端の農村地帯に残っていた茅葺き民家。 前日の能登川町川南町とは愛知川を挟んでの隣村・・・・田圃の残る集落の真ん中辺り。 道路に独特な様式の妻を向け、かにも目立つ佇まいだが・・・どうも大屋根が妙に歪んでいるように見える。 この辺りでは見掛けた事のない様式・・・・・大屋根から段違いの小屋根を挿しだし、美しい造形を造りだしてるが、雨終いはどうなって居るのだろう??...
View Article彦根市 本庄町の茅葺き民家-2
先日の茅葺き民家と目の鼻の先にもう一軒、茅葺き民家・・・ 先日の茅葺き民家から南へすぐ・・・・同じ集落に2軒も茅葺き民家が残ってるとはやっぱり湖東穀倉地帯。 大きい屋根なのに妙に背が低く感じる・・・ 妻側に廻り込んで確認してみると、・・・やっぱり傾斜が緩く押しつぶされた感じがしないでもない。 このあたりも結構雪は多いはずなのになあ・・・ やっぱり破風には前垂れ飾りが付いていた。 撮影2014.3.12
View Article多賀町 多賀大社前の茅葺き民家
伊勢へ参らばお田臥へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる・・・・の、囃子言葉で馴染み深い多賀大社門前に建つ茅葺き屋根。 3月初旬、雪の降った後のウィークデイ、いくら多賀大社とは言え門前通りは閑散としている。 まるで誰も来ない事が解ってるかの様に悉く店は閉店・・・・ 時折、大きい石鳥居をくぐる人影を目にするが・・どうも所在無さそう・・・・...
View Article東近江市 平松町の茅葺き民家
もう既に建物も無くなり更地・・・いやいや新しい建物が建っているかも知れない?? 広い湖東穀倉地帯の真っ只中、田園の中にポツポと軒を並べる農業集落に残っていた茅葺き民家。 屋敷の大部分が取り払われ、もう種屋だけを残して空家のようにも見える。 大屋根の茅さえ吹き替えれば下屋まだまだ新しく充分耐えられそうな佇まい・・・・ 急角度の入母屋造りに、棧瓦で葺いた箱棟を載せている。...
View Article東近江市 一色町の茅葺き民家
前日の隣村に残されていた茅葺き民家。 この辺りの集落からは残雪の鈴鹿山脈が望め、集落の遠景に良く似合う。 日陰部分にやっぱり雪を残し、軒先からはぽたぽた音をたて雪解け水が流れ出していた。 前回の大屋根に比べるとうんとなだらかな傾斜で寄棟なのか入母屋なのか?紛らわしい妻をしている。 妻側にはグリーンの網ネットを掛け、アライグマの侵入被害から守って居るのだろう??...
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